先日、嫁の母親が経営している美容室で改装工事があり
ハンドメイド品を置けるスペースが広く取れるようになったので
その広さに見合ったディスプレイスタンド(飾り棚)を作って欲しいとの以来があったので作製することにしました。
もくじ
作製前の下準備
商品をディスプレイするためのスタンドを作る訳ですが、
一口にディスプレイスタンドと言っても様々あると思うので
『どのような』ディスプレイスタンドに
『どのようなもの』を
『どのように』飾りたいかを明確にする必要があります。
完成イメージ図
まずは『どのような』ディスプレイスタンドにしたいかをざっくりでいいので書いてもらいました。
なるほどなるほど(笑)
- 『どのようなもの』 :アクセサリーを飾る、名刺サイズの台紙を使っている
- 『どのように』 :三段くらいで立て掛けるように並べてディスプレイする
展示スペースの採寸
次にディスプレイスタンドを置く場所を計り、どのくらいのサイズにするか決めます。
横幅は端からカウンターまで1260mmくらい
高さは棚まで400mm程あります。
設計図の作製
設計図と言ってもそれぞれの寸法が分かればいいのでざっと書き出します。
アクセサリーの台紙のサイズは名刺のサイズと同じ91mmくらいだったので、
置いた時の余裕をみて1段につき約100mm。
土台にはツーバイフォー材を使用するので厚みが38mmになります。
高さは上記のように土台分も考慮し、棚との隙間を50mm取った350mmで作ることに。
なので350mmから土台の38mmを引いた312mmを3段で割って
1段当たり104mmになるようにしました。
長さはスペースが1260mmだったので、少しスペースを空けれてキリの良い1200mmにしました。
使用する材料
① 3×6合板厚さ9mm(背板部分)
実際には3×6合板(3尺×6尺 =910mm×1820mm)ほどのサイズはいりませんし、もっと小さいものもホームセンターにあります。
ですが、規格化された3×6合板より小さいサイズは割高ですし、余った材料は他のDIYにも使えるので3×6合板を買いました(笑)
こちらは背板に使います。
② 10×10mmの角材(段差部分)
商品を乗せる段差部分に、10mm×10mmの角材を使用します。
乗せる製品によってサイズを選びましょう。
③ 2×4材 6F(土台部分)
2×4材はDIYではお馴染みの安くて加工のしやすい木材です。こちらの2×4は尺ではなく2インチ×4インチの6フィートのことで、
mmに直すと、約38mm × 約89mm になります。
今回は土台の部分に使用します。
④ 着色ニス
木の質感をそのまま活かしたい!
という人はそのままでもいいかと思いますが、やはり使用している間にささくれてきたりするので、ニス仕上げをオススメします。
上の『着色ニス』は、本来ステインで着色した後にニスを塗るという2つの塗料と工程を、この1本で解決出来るので楽チンです(^^)
今回はお店の色に合わせてウォルナットの色で塗っていきます。
ニスの使い方や塗り方については以下の記事を参考にして下さい(^^)
ディスプレイスタンド(飾り棚)をいざ作製!!
2×4材に溝を彫る
上の画像のように、背板を差し込む溝を丸のこで掘ります。
ここで重要なのが、上の画像の背板の取り付け角度となる『θ』の角度と、背板の高さになる『x』を三角関数を使って求めます。
関数電卓のアプリを使えばすぐに求められます
θ = tan-1(312mm ÷ 60mm)= 79.11°
x = 332mm ÷ cos(90° - 79.11°)= 338.09mm
背板の取り付け角度『θ』が分かったので、丸のこの角度を大体 11° くらいに、刃の出しろを20mmに調整します。
90° - 79.11° = 10.89° ≠ 11°(丸のこの角度)
端より60mmの所に溝を彫るので鉛筆で墨を入れていますが、丸のこの刃と墨の位置が合っているか確認してから、木材と水平に溝を彫りましょう。
背板の厚みは9mm、丸のこの刃は3mmになるので、少しづつ丸のこ定規を調整し、数回に分けて9mmの溝を彫ります。
3mm、2mm、2mm、2mmの4回に分けて溝を彫りました。
今回のように木材と平行に丸のこを使用する際、『丸のこ定規』を使用すると、切り口が曲がらずキレイに水平に溝を彫ることが出来ます。
上の丸のこ定規のように、ローラーと目盛りが付いているものだと、引っかかりがなく直線がキレイに仕上げれる上、正確なカットが出来るのでオススメです。
合板と角材と土台をカット
合板、角材、土台の横幅は設計図にあるように1,200mmにカットしていきます。
合板の高さは先程計算した、338.09mmにカットします。
キレイな直角でカットするには以下のような『丸のこガイド』があると楽に90°でカットする事が出来るのでオススメです。
合板に角材を取り付ける
設計図にあるように、背板上側より104mmと208mmの所に、商品を乗せる為の角材を取り付けます。
取り付け位置となる104mm、208mmの所に鉛筆で墨を入れ、その線に沿って木工用ボンドで角材を貼り付けます。
木工用ボンドだけでは心もとないので、後ろから釘を打って角材を補強しました。
合板を土台の溝にセット
土台の溝の中に木工用ボンドを流し入れ、溝に背板を差し込みます。
好きな色に塗装
木本来のそのままの質感が良いという方はこれで完成ですが、置く場所に合わせてお好みの色に塗ると良いでしょう。
この記事では、土台と背板、角材全てを別の材料で作ったので、塗料を塗った方が一体感が出ると思います。
なので今回は、店内の雰囲気に馴染むウォルナットの『着色ニス』で塗装しました。
完成!!
商品を置いてみると、横幅に高さ、角材のサイズもちょうど良く出来ました♪
もう少し厚みのある物を起きたい場合などは角材のサイズを変更すると良いと思います(^^)
まとめ
いかがだったでしょうか?
ディスプレイ関係の什器を買おうとするととても高かったり、どうしてもサイズが合ったものが無いなど、しっくりくるものを探すのも大変なものです。
その点DIYで作製すると、場所に合った形・色・サイズに仕上げれるのでオススメです!
自分で作ったものだと愛着も湧きますし、メンテナンスもしやすいです。
この機会に是非挑戦してみましょう!
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